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『 月夜の梯子、或いは線路 』 +1139+

こんていにゅー
IMG_001141.jpg ( 12 KB )
** じぇいそん@管理人 || 2006/12/03 (Sun) 01:09
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それは空気のぼんやりとしたある夜のこと。

空の月(それもまたぼんやりとぼやけている)
するりと落ちる梯子が一脚。

登るか登るまいか考えあぐねていると
何処からか汽笛。


するとこれは、どうやら線路だったようだ。
やがて月はランプとなってここに降りてくるだろう。

 ▲


『 漏洩 』 +1138+

こんていにゅー原寸表示 ( 600 x 400 pixel )
IMG_001140.jpg ( 25 KB )

** じぇいそん@管理人 || 2006/11/18 (Sat) 01:49
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ある日の事

目が覚めるとタンクが沈んでいた

どうやら空の精製が間に合わず

水位が増したということらしい。


ならばボクは
もう溺れているのだろう。

 ▲


『 地球儀 』 +1137+

こんていにゅー原寸表示 ( 600 x 600 pixel )
IMG_001139.jpg ( 28 KB )

** じぇいそん@管理人 || 2006/11/16 (Thu) 23:15
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地球のくしゃみ。

 亀裂。

  どろり。

 回る回る人工衛星。

さあ、地球の有様を撮り続けよう。

 『 地球 - 偽 』

 ▲


『 SUN SOAP 』 +1136+

こんていにゅー
IMG_001138.jpg ( 11 KB )
** じぇいそん@管理人 || 2006/11/11 (Sat) 03:57
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蒼空の掃除

しかし

元の蒼がどんな蒼だったのか

一体だれが覚えているのか

 ▲


『 天の川 』 +1135+

こんていにゅー
IMG_001137.jpg ( 20 KB )
** じぇいそん@管理人 || 2006/11/04 (Sat) 01:19
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空畳に

夜が落ち

罅割れた

こうなれば

もはや

夜に価値はない。

 ▲


『 物陰 』 +1134+

こんていにゅー
IMG_001136.jpg ( 16 KB )
** じぇいそん@管理人 || 2006/10/16 (Mon) 00:17
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青空の下、月は隠れる

板の下、鉄の下

冷やりとしたその場所は
月に夜を与えてくれる

物陰はこうして
昼も尚夜を作り出し

昼が立ち去る月を助ける


月を晒すものには裁き。

 ▲


「 乞う 寡占 」 +1133+

こんていにゅー
IMG_001135.jpg ( 16 KB )
** じぇいそん@管理人 || 2006/09/28 (Thu) 01:27
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かつての反映も今は遠く

今日の椀には何が浮いているのやら


主よ

恵みたまえ

全てを主に預け

我らは椀を見つめる

裁きが遠く去りて
既に久しく

かつての反映を思い起こす

(記憶は常に華美なもの)

 ▲


『 断 ! 』 +1128+

こんていにゅー
IMG_001134.jpg ( 16 KB )
** じぇいそん@管理人 || 2006/09/09 (Sat) 10:40
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昼を断ち切り、夜が来た。

哀れ昼は粉々に。

一晩かけて組み直す。

 ▲


『 常夜灯 』 +1127+

こんていにゅー
IMG_001133.jpg ( 16 KB )
** じぇいそん@管理人 || 2006/09/08 (Fri) 02:00
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明るい昼よさらば
暗い夜よようこそ

昼とて今宵は
月見日和

ならば点けよう

常なる夜への

誘いの灯り

 ▲


『 破 音 』 +1126+

こんていにゅー
IMG_001132.jpg ( 17 KB )
** じぇいそん@管理人 || 2006/09/07 (Thu) 01:29
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 ガ
  シ
 ャ
   リ

と空のどこかで音がした。

 ▲




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