じぇいた

■■■ 『雲上の孤独』

+1015+

PAINT TIME : 29分38秒

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** じぇいそん@管理人 || 2005/08/29 (Mon) 23:38
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結局、空は広いといったところで
いける先は雲の上。

人影も見えず
人声も聞こえず

いつ足を踏み外すかもしれないと思えば歩むことも出来ず、
立ち尽くせばやがて雲は霞となって消え去るとしれば立ち止まることも出来ず、

思案に暮れる暇もなく

雲を伝って
逃げるように

誰かを探す

孤独から孤独へと

■■■ 『月の雫』

+1014+

PAINT TIME : 10分45秒

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** じぇいそん@管理人 || 2005/08/24 (Wed) 01:14
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ぽったんぽっつんぽったんたん

今日も月が零れます
空の配管もそろそろくたびれてきた頃なのでしょう
ぽったんぽっつんぽったんつん

やがて空に染み込んで

青は空に
緑は大地に

それが黄色い月の色
その正体

■■■ 『ね　こ　の　よ　る　』

+1013+

PAINT TIME : 18分57秒

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** じぇいそん@管理人 || 2005/08/22 (Mon) 20:35
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今宵はねこの集う晩
ねこが寄る。

今宵はねこの集う晩
ねこの夜。

今宵は窓を締め切って
ねこ達に明け渡しましょう

月の世を
月の夜を
月の代を

■■■ 『頂き　　へ　　　と』

+1012+

PAINT TIME : 36分20秒

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** じぇいそん@管理人 || 2005/08/20 (Sat) 17:27
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そんなのはとうの昔に分かっていたことだ
空の高みに至ることなど
消してある筈がないと

空に至るなど
できる筈がないと

空はどこまで行っても空で
空以外の何かである筈がないと

－分かっていたのに－

今日も
崩れ落ちる塔を眺めている

塔は
明日もまた崩れ落ちるだろう

塔はいつまでも
高みを目指す

* じぇいそん@管理人 || 2005/08/22 (Mon) 21:25

〔解題〕
-交響詩篇エウレカセブン-

■■■ 8/15（だった）

+1011+

** じぇいそん@管理人 || 2005/08/16 (Tue) 07:11
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昨日までの喧騒もすっかり止み
今朝は何しろ静かな空

少年はおっかなびっくり草原に
恐る恐る網を振る

<その時>

彼を狙い定める瞳はもうない。

－－－－－－－－－－－
<止み>は< 闇 >を経て
< 光 >へと向かう？

■■■ 『黒空』

+1010+

** じぇいそん@管理人 || 2005/08/09 (Tue) 23:48
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閃光。
青空は黒空に。
雲は雲を飲み込み。

もはや何も見えない。

■■■ 『つめくさの道標を数えたなら』

+1009+

PAINT TIME : 18分44秒

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** じぇいそん@管理人 || 2005/08/09 (Tue) 00:33
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にわかにぼんやり青白い野原の向うで何かセロかバスのようなふるいがしずかに起りました。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
新潮文庫版「ポラーノの広場」344p、「ポラーノの広場」より深夜の探索。

■■■ 『燃える八月の朝』

+1008+

こんていにゅー｜原寸表示 ( 600 x 450 pixel )

** じぇいそん@管理人 || 2005/08/06 (Sat) 16:05
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その日、二つの太陽。
ご冥福を祈りつつ。

そして、手放されない核と、それを使おうとする国への猜疑の目。

■■■ 『それはまるでギラギラしているのではなかろうかと思う』

+1007+

PAINT TIME : 16分36秒

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** じぇいそん@管理人 || 2005/08/04 (Thu) 00:09
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お「キレ」さまはすっかりふだんの様になっておまけにテカテカして何でも今朝あたり顔をきれいに剃ったらしいのです。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
新潮文庫版「ポラーノの広場」132p、「ペンネンネンネン・ネネムの伝記」より飢饉明けの朝。

■■■ 『排吹口』

+1005+

PAINT TIME : 17分37秒

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** じぇいそん@管理人 || 2005/07/21 (Thu) 23:15
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ぶわぁあっ。と吐き出された空は
ガスにも似た濁った空に追い遣られ
下へ下へと溜まってゆく。

そして

蠢くようにしながら世界へと
にじり寄り
消費される事になるのだが

それは私たちの知るところではないのです。