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『 紅き蒼空 』 +813+

原寸表示 ( 600 x 400 pixel )
IMG_000819.png ( 20 KB )

** じぇいそん@管理人 || 2004/07/08 (Thu) 21:47
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更に時間は下り
やがては
意地で蒼さを保っていた空も
紅く染まってくるわけです。

それでも最後の最後まで意地を張りつづけているので、実際には紅というより紫に染まるわけです。
そして紫はやがて再び青味を増して、増した青味は限りなく黒に近づき、そして闇となって夜を名乗るにいたります。

 ▲


『 赤 熱 』 +812+

IMG_000818.png ( 54 KB )
** じぇいそん@管理人 || 2004/07/07 (Wed) 23:44
BROWSER : Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0)
あのまばゆいばかりの太陽は
余りのまばゆさに
空の色をすら
奪い去り

山とも雲ともつかないその影は
燃え盛る

そして
雲は白い
いつもどおりに

 ▲


『 夕焼けは蒼かった 』 +811+

IMG_000817.png ( 26 KB )
** じぇいそん@管理人 || 2004/07/06 (Tue) 00:05
BROWSER : Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0)
夕焼けは赤い、などと誰が言ったのやら。
赤く染まった雲は
青い空に点在し

遥か上空を
真っ白な何か飛行機のようなものが
飛び去っていった

 ▲


『 石 箱 』 +810+

こんていにゅーPAINT TIME : 21分18秒
IMG_000816.png ( 87 KB ) with Shi-cyan applet
** じぇいそん@管理人 || 2004/07/04 (Sun) 21:18
BROWSER : Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0)
そこに閉ざされるのは
何(者/物)か?

はためく旗は真紅に染め上げ
しかしその「赤」は
深紅ではなく
軽やかに風に乗る

旗を掲げたのは
閉ざされた(者/物)か
閉ざした(者/物)か

窓は何も語らず
ただ
誘いつづけた

 ▲


『 三十cm幅 』 +809+

こんていにゅーPAINT TIME : 23分51秒
IMG_000815.png ( 97 KB ) with Shi-cyan applet
** じぇいそん@管理人 || 2004/07/01 (Thu) 22:39
BROWSER : Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0)
その自動販売機は
ビルとビルの間、三十cmに収まる
縦長なモノでした。
その自動販売機は
百円ライター(税込)を売るため
この場所に置かれたのでしょう。

ただ
私はそこに入ることが出来ないのです。
余りにも狭すぎて。

 ▲


『 灯 台 』 +808+

IMG_000814.png ( 46 KB )
** じぇいそん@管理人 || 2004/06/29 (Tue) 21:26
BROWSER : Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0)
誰も行かない崖っ淵。
煌々と照らすその灯火。

沖を行く船はなく。
空を妨げる鳥も飛ばず。
雲はその道を広げ。
月は微かに首をもたげ。

そして
ただ煌々と自分を照らす。
(月灯に勝てるわけもない)

思えば
ただ私だけがその灯りを
見ていたようだ。

 ▲


『 飛翔 』 +807+

IMG_000813.png ( 74 KB )
** じぇいそん@管理人 || 2004/06/28 (Mon) 23:46
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その鳥は
昼は夜をまとい
そのせいで夜は夜闇に紛れると思い込まれているのですが

それはとんでもない話

なにしろ夜は
その烏から色を剥ぎ取り
夜を装うのですから。

 ▲


『 砂 漠 』 +806+

IMG_000812.png ( 69 KB )
** じぇいそん@管理人 || 2004/06/27 (Sun) 10:07
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青い空は水を含むかのように
清涼に

遥かに聳える塔には
たわわな緑
しかし、その元は見えず
空に解けて

今この手元に


わずかなりとも
水はない

 ▲


『 初 (六月) 夏 』 +805+

こんていにゅーPAINT TIME : 22分33秒
IMG_000811.png ( 81 KB ) with Shi-cyan applet
** じぇいそん@管理人 || 2004/06/27 (Sun) 02:07
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うだるような暑さは
ひと気を
隠蔽し

見渡す限りの
空白は
何かこう
暑いもので覆い尽くされて

逃げ場はない。

 ▲


『 深 緑 』 +804+

IMG_000810.png ( 242 KB )
** じぇいそん@管理人 || 2004/06/25 (Fri) 01:08
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道はどこへ行ったのか
そもそも道はあったのか
聞こうにも誰もいない
自分すらいない
 ▲




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